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抜歯 or 保存?
こんにちは。別府優子です。
皆さん、『抜歯:歯を抜くこと』について、どんな風にお考えですか?
「歯は絶対抜かないで!何が何でも抜かないで!!」
「残せないんだったら、抜いてください」
「抜歯希望(自己判断)です」
など、色々な方がいらっしゃいます。
さて、抜歯には基準があります。
上レントゲン写真は歯の根っこが、縦に割れています。
これは、抜歯の基準を満たしています。
上レントゲン写真は、骨がとけてしまって、歯が浮いています。
これも、抜歯の基準を満たしています。
上記2例は、患者さんの同意があれば、迷うことなく抜歯をします。
では、このケースはどうでしょう?
これは、「抜歯」になる可能性も「保存」になる可能性もあります。
そこで、先日のウェビナーで【抜歯の判定に影響する5つの要素】について、話が出たので、紹介いたします。
①歯科医の治療オプションの幅
②患者さんの希望(時間的・経済的制約)
③保険制度
④患者さんのリスクファクター
⑤歯科医の倫理観
とても納得した5項目でした。
3例目の歯ですが、「治療期間や費用は掛かりますが保存できますよ」と説明しても
患者さんが、「時間がかかることだったら、やらなくていい」と抜歯を希望される可能性もあります。
また、カリエスリスク(虫歯になる危険性)が高い患者さんに、同じ治療ができるかどうかはわかりません。
このように、抜歯一つとっても、治療計画は様々。
オーダーメイドなのです!
当クリニックでは、患者さんにスタート(現状説明)とゴール(治療の目標)をお話しして、理解していただいてから、治療開始となります。
現状も目的地も分からず進んでは、不安ばかりが募ります。
ご希望がございましたら、カウンセリング室にてご相談をお受けしますので、気軽にお声掛けくださいね。