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メインテナンスへの理解
こんにちは。別府優子です。
先日は、定期検診の重要性をお話ししました。
ある70代女性の患者さんYさんがいらっしゃいました。
Yさんは「歯医者は怖いから来たくない!」と、痛みや腫れなどの症状がある時のみ、来院されていました。
半年ほど時間をかけて治療を終えても、また長い間お見えにならずに痛みや腫れの原因を作ってこられます。
いつも「歯医者さんに来たくないのに・・・」とつぶやきながら。
来院のたびに
「歯医者さんに来たくなかったら、定期検診を受けるのが一番の近道ですよ!」
と、スタッフも私も繰り返しお伝えしていましたが、なかなか伝わりません。
そして、来院される時は、痛みがでて困った時。
「こんな思いを繰り返したくないでしょう?防げた痛みですよ。」
こうしたやり取り3~4回繰り返したでしょうか?
Yさんは、今ではメインテナンスに欠かさずお見えになっています。
そして、先日
「先生!定期検診の大切さがやっとわかりました!」とおっしゃっていました。
定期検診を受けるようになってからは、歯が痛むことも腫れることもなくなり、快適に過ごせていること。
3か月に一度来院するので、歯科医院に対しての恐怖感が無くなったこと。
こんなことを話してくれました。
数年に渡るやり取りでしたが、そんな言葉を話してくれるほど理解して下さって、本当に嬉しかったです。
メインテナンスの重要性をお話ししても、「今まで通ってきた歯医者さんと違う!」とご納得されない方も一定数いらっしゃいます。
こちらの患者さんへの伝え方が悪いのかな・・・なんて自問自答して落ち込むこともありますが、
長い年月かけて、ご理解いただき、ラポール(信頼関係)が取れると、頑張ってきてよかったと心から思います。
お口の中の健康は「点」ではなく「線」で考えられるといいと思います。
「一瞬」キレイな状態が出来ても、その状態が「長い間」維持されなければ意味がありません。
私たちは、患者さんの5年後10年後20年後を見据えた治療をご提案しています。
「かかりつけ医」として、長い良いお付き合いが出来たら、と常々思っております。