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親知らず抜く?

こんにちは。別府優子です。

 

皆さま、親知らずを抜いた経験はありますか?

Web上で検索すると、「めちゃめちゃ痛かった!」「マスクしても分かるくらい腫れた!」「2時間くらい口を開けていたい!」等々

これから抜歯する人の心拍数をやたらと上げるセリフが並んでいます。

 

そもそも、なんでこんなに抜歯が大変なのか?

ご存知でしょうか?

 

 

みなさま、このようなレントゲンを見たことがありますか?

口の中やその周囲の様子が分かる「パノラマX線写真」です。

この写真の下の歯の一番奥。横を向いて潜っているのが親知らずです。

(因みに上は抜歯したとのことでありません)

このような生え方の人が、とても多く、抜歯するのは大変なのもうなずけますよね。

 

ただ、親知らずはなぜ出てこなくなったのでしょうか?

(大昔の骨からはちゃんと整列した親知らずが数多く見つかっています)

 

それを説明する前に、大臼歯(大きな奥歯)の生え方を見てみましょう!

大臼歯は、手前にある歯の側面を伝いながら、生えてきます。

すでに口の中に生えている歯の背中に沿って出てくる、というわけです。

 

 

上記は、上が昔の人・下が現代の歯並び。(歯の一括移動:長谷川信先生著 より)

昔は、食べるものが固く、歯の削れ方が激しく、そのためできた隙間をどんどん埋めることで、親知らずが生えるスペースを作っていました。

(歯はスペースがあると前に詰める性質があります)

現代は、食べ物が柔らかく、歯が削れることがほとんどなくなってしまったため、親知らずが生えるスペースが出来なくなってしまっています。

そのため、上のレントゲン写真のように、変な位置でストップしてしまっているのです!

納得ですよね。

 

とはいえ、稀に(本当に稀!!)親知らずまでキレイに萌出して咬合してる人もいます!

 

 

この方、すごいでしょう??!

20代の男性で、顎ががっしりしているタイプでもなく、普通の骨格です。

このレントゲンを見たとき、感動すら覚えました。

「ご両親に感謝しなきゃね~」と話したのを覚えています。

 

ともあれ、美食・飽食の時代は、いいことばかりではない、ということですね。

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