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歯の寿命
こんにちは。別府優子です。
皆さま、歯に寿命があるってご存知ですか?
正確には、『寿命』というより『治療できる回数』です。
歯は、何度も何度も治療できるわけではありません。
例えば、当院の患者様でこのような方がお見えになりました。
「入れたばかりの時は白かったのに、何年か経って色が変わったので、やり替えて欲しい」
と言ってお見えになりました。
気になっているのは右上の前歯2本。
レジン前装冠(保険治療)という金属の上にプラスチックを張り付けたかぶせモノが入っています。
プラスチックなので、当然色は変わります。
(プラスチックのお皿でカレーを食べ続けたら・・・変色しますよね。)
患者さんは、「色が変わるたびにやり直せばいいんでしょう?」と思っていらっしゃいました。
そこで、知っていて頂きたいのが、【歯の治療を行える回数】には限界がある、ということ。
私は、患者さんに「初めて歯医者さんが治療をして、5回目の治療は、大体抜歯になります」と話しています。
ですので、出来る限り初めて治療するのを遅く遅くして、治療したら、できる限り再治療をしなくて済むように、治療を計画します。
もちろん、再治療は必要な時が来ます。
でも、声を大にして言いたいのは、「やり直せばいいんだから」と、治療が無限にできるように勘違いしてはいけない、ということです。
この患者さんも、『歯の寿命』について理解して下さり、
色が変わってしまう保険の歯ではなく、機能性も審美性も満たしてくれるセラミック治療を希望されました。
「歯がピカピカね~♬」と喜んでくださいました。
そしてこの後、私たちは、この歯を長期間維持するために、きめ細かなメインテナンスを行っていきます。
ということで、歯に寿命があることを覚えておいてくださいね。。