こんにちは。別府優子です。
5月末に恒例の院内勉強会を行いました。
今回のテーマは 『力のリスクと定期検診時における歯科衛生士の役割』
当院では、”咬合力(咬む力)のリスク回避・コントロール” を診療の中で重点的に見ています。
『咬む力』と一言に言っても、人によってかなり違っています。
(性差・骨格の差・遺伝子的要因・環境的要因・嗜好品・国民性などなど、多くのモノに由来します)
咬合力の強い人は、特に要注意!
これは、咬合力が過剰だったため、銀歯が外れてきたその下は、パックリ真横に割れています。
患者さんは、痛くてたまらず、当院を受診されました。
また、この患者さんは、咬合力が強すぎて、自分の歯がどんどん削れていったケースです。
(乳歯のように見えますが、永久歯です。予測ですが5~6mmは削れているでしょう)
全体が削れているので、「前歯を長くしてください」といった希望の場合は、全ての歯を治療して丈を上げなければ、前歯の長さは確保できないため、大変な治療になります。
このようなケースは、咬合力がうまくコントロールできずに起こったケースです。
つまり、未然に防ぐことこそが、私たちの仕事です。
将来的に、起こるであろうことを、説明し、少しでも良い状態を長く続けていただけるよう、スタッフ共々指導させていただいています。
そういった私の思いを、みんなで共有し、理解を深めようとしてくれた今回のテーマは、メインテナンスに力を入れている当クリニックにはピッタリのテーマでした!