こんにちは。別府優子です。
2月の院内勉強会を行いました。
今月はスタッフが主幹で、『インプラント周囲炎について』です。
当院でも、インプラント治療は行っており、天然歯とは違うアプローチでメインテナンスしています。
しかし、他院で治療をなさって、当院でクリーニングを希望される方も多くいらっしゃいます。
治療なさった先生に連絡が取れる場合は、お電話を差し上げて、患者さんのオペの内容やインプラントの種類などをお尋ねし、今後はこちらでメインテナンスを行っていく旨をお伝えします。
「10年近く前だから忘れちゃったよ~」
「治療後はメインテナンスなんてやっていないから、どこの病院だったんだろう…?」
「海外でインプラントしました」
など、前医が分からない場合も多々あります。
そんな場合は、レントゲンやポケット検査やCTなどの出来る限りの検査を行い、注意深く経過観察していきます。
インプラントは、チタン製なので、虫歯にはなりませんが、周囲を支える骨や歯肉に炎症が起こることはあります。
これをインプラント周囲炎といいます。
歯周病に似ていますが、発生すると進行が速いのが特徴です。
いち早く察知して、炎症の拡大を防げるようにと、今回のテーマを選んだようです。
「他院で行ったインプラントだから、うちでは診られません」と、メインテナンスを断られた患者さんもいらっしゃいました。
人生100年時代に、ずっと一所にいられる方が珍しく、そんな風に言われてしまうと患者さんも困ってしまいますね。
他院でなさったインプラントでも、審美性・機能性共に長持ちできるように、しっかり経過を見ていこうと思います。