こんにちは。別府優子です。
毎月、歯学雑誌を数冊、定期購入しているのですが、その中で『クインテッセンス』という雑誌があります。
この雑誌の2021年1月号の表紙が衝撃的でしたので、ご紹介します。
みなさま、この女神像、何だかご存知ですか?
実は、私も知りませんでした。。。
『正義の女神 テミス』だそうです。
一般的なお姿はこちら。
『Lady Justice』ともいわれ、天秤は正義、剣は力、目隠しは万人に等しくあるよう、と、『法の下の平等』を体現化しているとのこと。
もともと天秤には何も載っていません。
クインテッセンス誌の女神は、歯ブラシとスケーラー(歯石をとる道具)を携え、天秤には、天然歯とインプラントが載っています。
そして、「さあ、正義を始めよう!」と。
私は「出来きる限り天然歯を残していきたい」
これが、私の正義かもしれません。
近年、インプラントの予知性がかなり確立されてきているので、安易に抜歯してインプラントをする風潮があるように感じます。
(それで天秤の上に両者が乗っているかもしれません)
全ての歯を救えるわけではありませんが、可能であれば、トライしてみよう!と患者さんにも話しています。
保存が疑問視される歯牙を残していくことは、正直、大変です。
時間もかかるし、手を変え品を変え、あれこれ考えながら、患者さんと一緒に協力して残していく。
大変だけど、やっぱりご自分の歯を残したい!!
そう思うのです。
この女神像を見て、そんなことを改めて考えさせられました。
表紙だけでなく、内容もエキサイティングでしたが、そちらはまたいつか~