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日本顕微鏡歯科学会JAMD in 東京 ver.3

こんにちは。別府優子です。

 

さて、引き続き日本顕微鏡歯科学会でのお話です。

実は、前回紹介した基調講演・記念講演・一般講演の他に「教育講演」というものがあります。

これは、【歯科】の分野以外の方に講演をして頂く時間です。

 

今回は「芸術」の世界から、「医学」の世界から、マイクロスコープについての講演がありました。

芸術も医学も、私の興味のある分野なのでとても楽しく聞くことができました。

今回は「医学」の講演についてご紹介します。

 

講演していただいたのは、東京医科歯科大学病院で消化管外科学分野教授の絹笠先生。

皆さま、「ロボット手術」をご存じですか?

最近は、外科手術の際、切開を小さくして行う「腹腔鏡手術」が一般的になってきました。

そのメスを握るのはドクターですが、ロボット手術はメスをロボットが握ります。

ただし、そのロボットはドクターがマイクロスコープのモニターを見ながら操っているので、正確には「ロボット支援手術」といいます。

医療機器の「ダビンチ」という言葉は一度は耳にしたことがあるのでは?

一番有名な手術支援ロボットです。現在、ダビンチ1台3億6000万円!

 

でも、「ロボット」がオペをするのではなく「人」がオペをします。

つまり、高額な医療機器でも、使う人によってオペの良し悪しは変わってくるのは当然。

私たちの世界でも、「マイクロスコープを使ったら誰しもが素晴らしい診療ができるわけではない」のと同じだな、と思いました。

 

 

また、講演の中で印象的だったのが「医工連携」という言葉です。

「医学の発展は、工学に支えられている」

手術支援ロボットも工学からの発信だと伺って驚きました。

ダビンチの開発しかり、様々な医療機器は工学系の研究者によって作られているのは、私たち歯科界の人間も同じですね。

とても考えさせられる内容でした。

 

このような異業種のトップランナーの講演を聴けるのも、学会ならではです。

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